●『一念三千』その三
日蓮聖人遺文『観心本尊抄』で「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す。我等この五字を受持すれば、自然(じねん)にかの因果の功徳を譲り与え給う。」と教えています。妙法蓮華経にはお釈迦さまの因行果徳が具わっています。そのお釈迦さまは久遠の本仏(特に妙法蓮華経の如来寿量品第十六で主説される。お釈迦さまはインドの仏陀伽耶の菩提樹下で初めて成道したとされるが、実は五百億塵点劫の久遠の過去世に成仏し、それ以来常に娑婆世界に在って人々を教化してきたとされる)であります。妙法蓮華経を受持する私たちはその久遠の本仏の因果の功徳を自然譲与されるという事になるのです。
私たち(妙法蓮華経を受持)
妙法蓮華経
お釈迦さま
久遠の本仏(一念三千など)
妙法蓮華経を受持することついて、身・口・意(心のはたらきが意業、それが身体的行動となったのが身業、言語表現になったのが口業である)にわたってお題目(南無妙法蓮家経)を受け持つことであると日蓮聖人は勧奨されておられます。
参考資料
『日蓮信徒のハンドブック』
『信行必携 Ⅱ』
『お題目がわかる本』
『日蓮辞典』
『日蓮聖人遺文辞典 教学篇』
他
