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ちおういんブログ

●髻中明珠(けいちゅうみょうじゅ)の喩え

妙法蓮華経安楽行品第十四に説かれる髻中明珠の喩えです。
力の強い転輪聖王(武力・道徳力ともにすぐれた王)が、その命に従わない諸国の小王を征伐したときに、戦功のあった部下たちの功に報いるために、土地や村落・城・財宝・人民などを与えるけれども、王の頭の髻(もとどり)の中にかくしてある宝珠は与えない。最大の戦功者のみに与える。
王とはお釈迦様のことです。戦功のあった部下たちに与えたのは、お釈迦様が仮に説かれた教え(権教)です。王の頭の髻(もとどり)の中にかくしてある宝珠は法華経です。お釈迦様は容易に法華経を説かず、一切の煩悩を対治する真の勇者に説き与えるということを喩えたものです。
即ちお釈迦様は、法華経以前の教えは仮に説かれた教え(権教)であり、法華経(実教)に至って初めて真実の教えがあきらかにされるということを喩えたものです。


参考資料
『法華経講義 上』
『日蓮宗事典』
 他


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