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ちおういんブログ


●四門出遊(しもんしゅつゆう)

お釈迦様(悉達多(しったるだ))は釈迦国の王子として生まれました。
ある時、お城の東門から出た時に老人に出会いました。生まれと誰もが年を取らなければならないという苦しみがあることを思いました。
また、ある日のことお城の南門から出た時、苦しそうな病人に出会いました。人は健康でいたいと思うが、いつ病気になって苦しむか分からないということを思いました。
また、お城の西門から出た時、お葬式の行列に出会いまいした。愛する者の死に対して悲しんでいる人々を見て、人には避けることのできない死があるのだと思いました。
そして、お城の北門から出た時、衣を着て静かに歩いている出家の修行者に出会いました。その人の落ち着いた姿に心を打たれ、人生における生・老・病・死の疑問を解決するには、出家して正しい生き方を学ぶしかないと思い出家の決意を固めたのでした。
これが、お釈迦様の心の動きと人生の疑問をあらわした四門出遊といわれる物語の概要です。

●四苦八苦
四苦八苦とは『生苦』『老苦』『病苦』『死苦』の四苦と『愛別離苦(あいべつりく)』『怨憎会苦(おんぞうえく)』『求不得苦(ぐふとっく)』『五陰盛苦(ごおんじょうく)』の四苦のことです。

『生苦』…生まれる時の苦しみ
『老苦』…年老いて行く苦しみ
『病苦』…年老いて病気をする苦しみ
『死苦』…寿命が終わって死ぬ時の苦しみ

『愛別離苦』…自己の愛するものと別れなければならない苦痛
『怨憎会苦』…現実の世界にあっては怨憎せる人と一緒に会合したときに受ける苦痛
『求不得苦』…自己の欲求するものを獲得できない苦痛
『五陰盛苦』…有情(衆生)を形成する色・受・想・行・識の五陰から生じる身心の苦痛

参考資料
『日蓮宗読本 改訂版』
『わたしのハンドブック』
『法華経大講座』
『日蓮宗事典』
『日蓮聖人遺文辞典 教学篇』

 
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