●迦旃延(かせんねん)
釈尊在世中の十大弟子の一人で、論議第一といわれる。釈尊が浄飯王の王子として生れたとき、太子の相をみた阿私陀仙人の弟子で、阿私陀仙人の遺命によって仏弟子となる。法華経授記品では、大(摩訶)迦旃延とよばれ、閻浮那提金光如来になると授記されている。
阿私陀仙人(あしだせんにん)
釈尊が生まれた時、その将来を占った仙人。釈尊が誕生の時、父の浄飯王は占い師を集めて、太子の将来を占わせると、三十二相を具しているので、家にあっては転輪聖王となり、出家すれば仏になるであろう。阿私陀仙人が太子を占うや、
涙を流して泣きだすのです。浄飯王が尋ねると、天眼で占い、まさしく仏になられ法を説かれるであろうが、自分は年すでに晩暮にして、法雨に浴することができないので、悲しみ嘆いたのですと阿私陀仙人は言ったという。
論議第一
特に釈尊の教説の本義を説くことに優れていたので論議第一と称せられる。
参考資料
『日蓮宗事典』
『日蓮聖人遺文辞典 歴史篇』
他
