●阿那律(あなりつ)
釈尊在世中の十大弟子の一人で、天眼第一といわれ、釈尊の従弟に当るともいわれる。説法を聞いているときに居眠りをして叱られ、以後、決して寝まいという誓いを立てる。昼夜共に寝ないため、釈尊から寝るように言われるが、先の失敗を繰返すまいと眠らず、両眼失明してしまう。かくして阿那律は肉眼を失うが、天眼を得たという。
天眼(てんげん)
五眼の1つで、肉眼の上位にあって、遠近、前後、内外、昼夜、上下など一切の諸々を自在無礙に見ることができ、衆生の未来における生死の相を知ることが可能だという。一般には、天人の具えている眼をいう。
参考資料
『日蓮宗事典』
『日蓮聖人遺文辞典 歴史篇』
他
