●六波羅蜜
六波羅蜜は六度ともいう。
波羅蜜とは迷いの世界である此岸から、悟りの世界である彼岸に到達すること。菩薩行のことです。
【布施】
他の人を救うこと。
財施=財物を与えること。
法施=教えを与えること。
無畏施=人の苦労心配を省いてやること。
【持戒】
戒(仏道を修める者の守るべきおきて)を持つこと。
【忍辱】
瞋恚を起こさず忍んで人を容れること。物事が都合よく運んでいる境遇にあってもおごらない。苦労の多い境遇にあってもひるまない。
生忍=生きた者(世間の人)に対して忍ぶこと。
法忍=人間以外の物・事(寒暖・風雨・地震・火事・洪水など)に対して忍ぶこと。
【精進】
純粋な心持ちで、途中で退かずまっすぐに進むこと。
【禅定】
禅は梵語の禅那を略した語。定は禅那の漢訳した語。梵・漢を並べて示した語。
禅那は静慮(じょうりょ)とも訳し、心を落ち着けて静かにおもいをめぐらすこと。
【智慧】
物を正しく見る力をいう。
智とは、真理に従って判断し、煩悩を打ち消す精神のはたらきのこと。
慧とは、物事をよく見極め、道理を正しく把握する精神のはたらきのこと。
参考資料
『法華経大講座』
『大辞泉・大辞林』
他
