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●鬼子母神(きしもじん)

夜叉(鬼神)である。鬼神王般闍迦(はんじゃか)の妻で一万の鬼子(五百子、一千子の説もある)の母であるところから鬼子母の名がある。
鬼子母神はもとは邪神でインドの王舎城の山に住し、性質凶悪で城内の人民を襲って多くの幼子を奪い取って食べたので人々は恐れて釈尊に救いを乞うた。そこで釈尊はこれを戒めるため、その小子をかくしたのである。鬼子母神は小子を捜し求めたが見つからない。痛恨非泣してついに釈尊の所に詣でて児を助けられんことを願った。釈尊は、五百人もいる児の中の一人を失ってさえもこのように悲しいのに、わずかに一、二人の児しかもたぬ人間がその子をとられたならば父母の悲しみはいかばかりであったろうか。そなたの身に味わった苦痛にひきくらべて世の人の親の嘆きが分かったであろうとさとされ、鬼子母神は前非を悔い釈尊に帰依し、これよりのち児を守り、僧・尼・寺院を守護することを誓ったという。


参考資料
『日蓮宗事典』
『日蓮聖人遺文辞典 歴史篇』
 他

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