●阿修羅王(あしゅらおう)
古代インドの神の一族であるが、後には天上の神々の敵と見なされる。常に地下または海底に住み、絶えず闘争を好み、阿修羅王はしばしば帝釈と戦う驕慢な鬼神である。
バラモン教では悪神として常に闘争を好むが、仏教では仏法の守護神となされるという両方の性格をもっている。
法華経序品に四阿修羅とある。容貌醜悪(しゅうあく)の相あって、端正の者が無いので無端正と訳す。また非天・非類とも訳す。もし画や像に造る時は、身赤紅色にして左手に日輪を持し、右手に月輪を持すとある。『法華験家訓蒙』
四阿修羅とは、次のようです。
①婆稚(ばち)阿修羅王
②佉羅騫駄(きゃらけんだ)阿修羅王
③毘摩質多羅(びましつたら)阿修羅王
④羅喉(らご)阿修羅王
参考資料
『日蓮宗事典』
他
