●帝釈天王(たいしゃくてんのう)
梵字を音写し釈迦提桓因陀羅、略して釈提桓因という。須弥山頂の忉利天の善見城に住し、三十三天を統領し、梵天とともに仏法を護る神。もとインド神話の因陀羅神(雷の神格化されたもの)が仏教に摂受(しょうじゅ)されたものである。
須弥山(しゅみせん)
古代印度の世界観によると、この山は世界の中央にあり、地輪の上にある。この世界は最下に風輪があり、その上に水輪・金輪があるという。金輪の上に九山八海があり、その中心をなすものが須弥山で、水中に入ること八万由旬、水上に出づること八万由旬。頂上は帝釈天、半腹は四天王の住所である。囲りには七香海七金山(しちこうかいしちこんせん)をめぐらす。南膽部洲(なんせんぶしゅう)・東勝身洲(とうしょうじんしゅう)・西牛貨洲(さいごけしゅう)・北瞿盧洲(ほくくるしゅう)の四大洲はこの七金山の外側の鹹海(かんかい)の四方にある。
参考資料
『日蓮宗事典』
他
